キケンな花嫁修行〜結婚相手が二人!?〜四ノ宮蓮編
溺れさせてやる、という蓮さんの言葉通り――
私は蓮さんの身体とシーツの間で、快楽の波にさらわれそうになりながら必死でもがいていた。
初めは確かに痛かった。
けれど蓮さんが私の緊張を解すようにゆっくり髪を撫でたり色んな場所にキスをしてくれたから、やがて私は蓮さんのすべてを受け入れることができたのだ。
「カンナ……っ」
「蓮、さん……」
あとはもう、ただ、彼が愛しくて幸せで……
私は涙を浮かべながら彼の名前を呼び、絡ませた指に力を込めた。
私たちきっと、誰より素敵な夫婦になれる。
だって、こんなに強く確かな愛があるんだもの……
今までで一番大きな波が私を襲ったとき、私はそんなことを思いながら、蓮さんというあたたかな海に深く沈んでいった。