再生ゲーム・山田拓也のエンディング
 窓の外を眺め、これからの未来を予想しようと俺なりに考えていたが、突然握り締められた片手に、慌ててりりかに目線を合わせた。


潤んでいる、熱を持つ瞳。


こいつは、いつだって俺の事を……そんな眼で見つめていたんだな。


「貴方が入社して、すぐに彼女も中途入社してきた……それだけだったら私は疑いを持たなかったと思う。

見た目がとっても綺麗だし、鷹見から聞いていた話とは違うから――ただ」


「ただ?」


「生まれついたストーカー気質は、所詮変えられないってこと……」
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