サクラ咲く
第2章
相変わらずな毎日。
一週間なんてあっという間。
変わらない毎日。
変わらない関係。
「斉藤?」
事務用品を買うために外出した時。
不意に声をかけられ振り向いた。
「森下君?」
「あぁ、やっぱりだ。斉藤、久しぶり。元気か?」
スーツ姿のその人は、高校と大学の同級生だった森下 隆志だ。
「わぁ、森下君も元気?4年ぶりかな?」
仲のいいグループのメンバーだった彼は、優しくて、ユーモアがあって、人気者だった。
かのこの友人だった公佳と付き合うことになったって聞いたけど…。
「時間あればお茶でもしたいとこだけど、俺今営業中なんだよね。
あ、連絡先教えろよ。
後日どっかで会わないか?」
…なんだか慣れてるなぁ。
「いいよ。あ、公佳元気?付き合ってたよね?」
と、顔を見ると何とも言えない表情で。
聞いちゃいけなかったかな。
「とっくに別れてるよ。」
「あ、ごめん。」
会話が途切れた。
取り出しかけていたスマホを仕舞いさも今思い出したとばかりに言葉を紡ぐ。
「あ、いけない、あたし会社の備品買い出しだったの忘れてた!ごめん、急ぐからまた今度ね!」
振り返らずに去ろうとして動けなくなる。
手首を掴まれていたから…。
変わらない毎日。
変わらない関係。
「斉藤?」
事務用品を買うために外出した時。
不意に声をかけられ振り向いた。
「森下君?」
「あぁ、やっぱりだ。斉藤、久しぶり。元気か?」
スーツ姿のその人は、高校と大学の同級生だった森下 隆志だ。
「わぁ、森下君も元気?4年ぶりかな?」
仲のいいグループのメンバーだった彼は、優しくて、ユーモアがあって、人気者だった。
かのこの友人だった公佳と付き合うことになったって聞いたけど…。
「時間あればお茶でもしたいとこだけど、俺今営業中なんだよね。
あ、連絡先教えろよ。
後日どっかで会わないか?」
…なんだか慣れてるなぁ。
「いいよ。あ、公佳元気?付き合ってたよね?」
と、顔を見ると何とも言えない表情で。
聞いちゃいけなかったかな。
「とっくに別れてるよ。」
「あ、ごめん。」
会話が途切れた。
取り出しかけていたスマホを仕舞いさも今思い出したとばかりに言葉を紡ぐ。
「あ、いけない、あたし会社の備品買い出しだったの忘れてた!ごめん、急ぐからまた今度ね!」
振り返らずに去ろうとして動けなくなる。
手首を掴まれていたから…。