サクラ咲く
…こうやって会議とかしてる姿は結構かっこいいんだよね…不思議。
資料をペラペラめくりながら、発言する如月を横目で追う。
あの唇とキスしたんだっけ…。
もう何年前?
なんであたしにあんなことしたんだろ…。
好きとも言われないし、付き合ってなんて言われたこともない。
でも…そばに居て不快にはならない。
不思議な人。
指輪、返さなきゃ。
あんなすごいの、貰えないよ。
考え込んでいるうちに、会議が終わる。
「かの、ちょっといいか。」
大輔に呼ばれて会議室に残る。
なんだろ。
何かあったのかな。
「あのさ、今晩から1週間、美那がうちに来るんだ。」
…へぇ。
で?妹は邪魔だと。
「かのこには申し訳ないんだけどさ」
「いい加減にしてよ、大輔。美那ちゃんがくるのはいいけどさ、なんで毎回毎回あたしが追い出されなきゃなんないのよ。」
大輔が言い出す前に言い切る。
こんちくしょいっ。
またか。
兄妹で住むマンションは、父の持ち物。
当の父は仕事でアメリカに行ったきり。
母も付いて行っているから当然兄妹しかいない。
…というか、すでに兄の持ち家になっている。
かのこは居候みたいな、そんな存在。
イチャイチャしたい大輔がかのこを追い出すのは毎回の事だが。
「いいじゃねーか、かのはうちに来れば。てか、もういっそのこと一緒に住もうぜ。」
「‼︎‼︎」
後ろから突然羽交い締めにされ、声にならない悲鳴があがる。
「まだ嫁にやったわけじゃないんだから、同棲は却下。泰斗だから許してるけど、本当なら男のとこに泊まらせるなんて絶対認めないからな。」
自分の都合は棚に上げ、偉そうに言う兄が恨めしい。
いちゃつくのに邪魔だとハッキリ言えば、1週間くらいビジネスホテルに泊まるのに。
資料をペラペラめくりながら、発言する如月を横目で追う。
あの唇とキスしたんだっけ…。
もう何年前?
なんであたしにあんなことしたんだろ…。
好きとも言われないし、付き合ってなんて言われたこともない。
でも…そばに居て不快にはならない。
不思議な人。
指輪、返さなきゃ。
あんなすごいの、貰えないよ。
考え込んでいるうちに、会議が終わる。
「かの、ちょっといいか。」
大輔に呼ばれて会議室に残る。
なんだろ。
何かあったのかな。
「あのさ、今晩から1週間、美那がうちに来るんだ。」
…へぇ。
で?妹は邪魔だと。
「かのこには申し訳ないんだけどさ」
「いい加減にしてよ、大輔。美那ちゃんがくるのはいいけどさ、なんで毎回毎回あたしが追い出されなきゃなんないのよ。」
大輔が言い出す前に言い切る。
こんちくしょいっ。
またか。
兄妹で住むマンションは、父の持ち物。
当の父は仕事でアメリカに行ったきり。
母も付いて行っているから当然兄妹しかいない。
…というか、すでに兄の持ち家になっている。
かのこは居候みたいな、そんな存在。
イチャイチャしたい大輔がかのこを追い出すのは毎回の事だが。
「いいじゃねーか、かのはうちに来れば。てか、もういっそのこと一緒に住もうぜ。」
「‼︎‼︎」
後ろから突然羽交い締めにされ、声にならない悲鳴があがる。
「まだ嫁にやったわけじゃないんだから、同棲は却下。泰斗だから許してるけど、本当なら男のとこに泊まらせるなんて絶対認めないからな。」
自分の都合は棚に上げ、偉そうに言う兄が恨めしい。
いちゃつくのに邪魔だとハッキリ言えば、1週間くらいビジネスホテルに泊まるのに。