君がいれば
第五章 ○ いつだって君に ○
僕らは、次の日のこともあって帰ることにした。


「家ってどこだっけ?」


「方角が違う。
来た道を少し戻って学校の方に出ればいい。」


「遠いよ。
大丈夫? ごめん。」


「大丈夫だから...ほんとに。」


「私のために?」


「まあ...」


「ありがとう」


本当に素直なんだなって思う。



「ここでいいよ。ありがとう。
遅くなるし、行って!?」


「俺は家の前まで行く。心配なんだ。
どこ?」
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