君がいれば
どことなく、イジけてる素振りで
窓際に腰掛けてる。




僕は、うしろから抱きついた。



この窓から、さっき見てたんだな...


切なかった。切なくなるばかりだ。



「ソナタ...」


僕の声も届いているはずなのに、
返答がない。



力いっぱい抱きしめて「ソナタ...」と
耳元で囁く。



ソナタの肩が、
震えているように感じた。
< 354 / 745 >

この作品をシェア

pagetop