君がいれば
その言葉が何よりも嬉しかった。



隣りにいるソナタは
色が白いのに、今年の夏のこの1日で
こんがり焼けていた。



夏がはじまったばかりなのに
この風の吹きかたは尋常じゃなかった。



上着を着たソナタは、
少し寒さをこらえているかに見えた。

寒さのあまりに距離を狭めてきた。




夕暮れ時の沈んでゆく
きれいな夕陽に照らされるソナタの顔。



こんがり焼けてしまった肌。


少し海水の浸った肌をつかまえた。
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