侍先生!
「カツオくん。 お邪魔してます」


「澪ちゃん、ここはカツオの家じゃないから」


そういえば、澪ちゃんとカツオは同じクラスだったっけ。


見たところ、ラブな雰囲気では無さそうだから良かった。
カツオには美智子ちゃんという可愛い女の子が…って、付き合ってないのに。


「今は女の子同士の話してんの。 出ていって」


「侍先生が好き~って話?」


「何聞いてんのよー!!」


「お前、理想高すぎ。 絶対無理」


「うるさいなー! 出ていけ!!」


私はカツオを追い出して、鍵を閉めた。
澪ちゃんはクスクス笑っている。


「とりあえず、先生にちゃんと聞いてみたら?」


…そうだよね。

知ってるんだから、聞いてもおかしく無いよね。
今度、思い切って聞いてみよう!


私は意気込んでいた。
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