侍先生!
-先生SIDE-
森本勝男。
せいじ先輩の担当のクラスの生徒だ。
みためは今時のイケメン…あれ、イケメンって言葉古い?男前だと思う。
うちのクラスの生徒も、彼の話題で盛り上がってる事も多い。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、男女問わず友達が多い。
非の打ち所が無い生徒だ。
体育祭が終わって、生徒も帰ったあと、俺は着替えようと、教師専用の更衣室へ向かった。
「海、今日はうちのクラスが勝ったんやからどっか連れてってくれるよな?」
せいじ先輩は、背後から俺の肩にぐるりと腕を通して乗せてきた。
「はいはい、分かりましたよ。 居酒屋でいいですね?」
「はー? お前、彼女と別れて財布重たいやろ? 俺が使ったるから! たまにはステーキとか食わせろ!」
そう言ってせいじ先輩は俺の財布をポケットから盗み出す。
「ちょっ、給料少ないの、せいじ先輩知ってるじゃないですか!」
財布の中身をちらりと見たせいじ先輩は、俺に財布を返してこう言った。
「ははっ、そうやったな。 てか、財布にもーちょっと入れといてもいいんちゃうん?」
「大きなお世話です!」
「ところで、姫条は大丈夫やったんか?」
「ええ、保健の安達先生に聞いたら、ただの貧血だったって。 せいじ先輩のクラスの森本が送って行きましたよ」
「森本が?」
ふーん、と別に興味無さそうにせいじ先輩は言う。
せいじ先輩の担当のクラスの生徒だ。
みためは今時のイケメン…あれ、イケメンって言葉古い?男前だと思う。
うちのクラスの生徒も、彼の話題で盛り上がってる事も多い。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、男女問わず友達が多い。
非の打ち所が無い生徒だ。
体育祭が終わって、生徒も帰ったあと、俺は着替えようと、教師専用の更衣室へ向かった。
「海、今日はうちのクラスが勝ったんやからどっか連れてってくれるよな?」
せいじ先輩は、背後から俺の肩にぐるりと腕を通して乗せてきた。
「はいはい、分かりましたよ。 居酒屋でいいですね?」
「はー? お前、彼女と別れて財布重たいやろ? 俺が使ったるから! たまにはステーキとか食わせろ!」
そう言ってせいじ先輩は俺の財布をポケットから盗み出す。
「ちょっ、給料少ないの、せいじ先輩知ってるじゃないですか!」
財布の中身をちらりと見たせいじ先輩は、俺に財布を返してこう言った。
「ははっ、そうやったな。 てか、財布にもーちょっと入れといてもいいんちゃうん?」
「大きなお世話です!」
「ところで、姫条は大丈夫やったんか?」
「ええ、保健の安達先生に聞いたら、ただの貧血だったって。 せいじ先輩のクラスの森本が送って行きましたよ」
「森本が?」
ふーん、と別に興味無さそうにせいじ先輩は言う。