侍先生!
「えへへ。 ごめんなさい」


「別にいいけど。 誰にも言わないでね」


「分かった、けど…あの子、何で泣いてたの?」


私がそう言うと、先生は困った様な顔をした。


「もしかして、先生。 告白されてたの?」


先生は、口を閉ざしてコクン、と頷いた。
ええ!?先生が、告白受けてたなんて!


「ま、それは置いといて」


先生は席ばらいして、ポケットから、一枚の紙切れを取り出した。


「姫条まい。 13点」


「へっ!?」


「数学の小テスト。 100点中、13点ってやばいんじゃない?」


キャー!!先生に見られてたの?


「また、俺せいじ先輩に怒られたじゃんか」


…う。


「ごめんなさい」


「面白いから、いいけど」


先生はそう言って笑った。
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