侍先生!


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「フロイス! 今日は何を見せてくれるのだ?」


「この砂時計でございます」


「…何やってんの?」


教室で先生と、いつもの信長ごっこをしていると、皐月がまた、眉と眉のあいだにシワを作って言った。


「信長ごっこ。 フロイスがやってきた編。」


「…楽しい?」


うん、楽しいけど?


「あんた達、お似合いだね。」


皐月がそう言うけど、先生には…。


「そうだよな、こんな遊び、高校生になってもするの、俺と姫条くらいだよなー。 …あ、俺はもう大人か」


ふーん…。彼女とは、しないんだ。


…じゃあ、私だけの特権?


「じゃ、侍先生、本能寺の変で、光秀やってー。」


「よし! 敵は本能寺にあり!」


「そこから? ただ言いたいだけじゃん!」


ケラケラと笑っていると、先生も少し笑ったあと、私に近付いた。
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