侍先生!
なんでか、周りから拍手されて、顔を赤らめてしまった。


その場を退散して、舞台に向かう。


「は、恥ずかしかった」


「当たり前だろ。 お前は目瞑ってたから知らなかったかもしれないけど、すごい注目あびてたぞ」


「ま、まじで?」


「まじで」


で、でもでも…これって、恋が叶うんだよね?どうしよう!


「ほら、行くぞ!」


「あ、侍先生! 待ってー!」


「さっき俺を置いてった仕返し!」


「先生! 大人げないです!」


「うるせー!」


ばたばたと舞台まで走っていく。
周りは写真を撮ってる人が多かった。


私も、先生と取りたいな~。


「すみません!」


と、声をかけられ振り向いた。
カップルがカメラを持っていた。


「写真とってもらってもいいですか?」


「あ、はい…」


イチャイチャしてるカップルさんは、私にカメラを渡して、ポーズをとった。


「いきますよー。 はい、チーズ」


…カシャ。


いいなあ。
カップルで写真。
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