侍先生!
「ごめんな、なんか」
「え!? いえ!! むしろ、ラッキーってゆうか…」
「お前、考えがおっさんだな。 まあ、気にしてないならいいけど」
「…先生は、気にしてる?」
「まあな」
あからさまに、『うん』とは言えなかった。
言ってしまうと、そのノリで、言ってはいけない事を言ってしまいそうだったから。
「唐辛子とあぶらとり紙、買いに行くんだろ。 行くぞ」
あくまで冷静に言った。
俺は気にしてない…気にしてないんだ。
そう言い聞かせて。
その次の日、奈良で団体行動をして、旅館に戻り、他の先生達と宴会場にて酒を飲む。
大量に飲んでしまっていた。
せいじ先輩は見回りに行ってくると、生徒の部屋に行って戻っていたと思ったら、あろうことか姫条を連れてきた。
糸田賢治スペシャルが始まるので、部屋に戻ろうとビール瓶を一本手に持つと、
「せ、先生! わ、わたしも!」
と、姫条が言ってきた。
…まあ、いいけど。
「これ見たらすぐ部屋に戻れよ?」
「い、いえす!!」
姫条は部屋に入って、テレビを食い入るように見ていた。
俺はビールをひたすら飲んでいた。
あまりにも飲みすぎて、それからの記憶があまりない。
最後に覚えてるのは、姫条に、何か言おうとした事。
言えないまま、俺は眠ってしまっていた。
「え!? いえ!! むしろ、ラッキーってゆうか…」
「お前、考えがおっさんだな。 まあ、気にしてないならいいけど」
「…先生は、気にしてる?」
「まあな」
あからさまに、『うん』とは言えなかった。
言ってしまうと、そのノリで、言ってはいけない事を言ってしまいそうだったから。
「唐辛子とあぶらとり紙、買いに行くんだろ。 行くぞ」
あくまで冷静に言った。
俺は気にしてない…気にしてないんだ。
そう言い聞かせて。
その次の日、奈良で団体行動をして、旅館に戻り、他の先生達と宴会場にて酒を飲む。
大量に飲んでしまっていた。
せいじ先輩は見回りに行ってくると、生徒の部屋に行って戻っていたと思ったら、あろうことか姫条を連れてきた。
糸田賢治スペシャルが始まるので、部屋に戻ろうとビール瓶を一本手に持つと、
「せ、先生! わ、わたしも!」
と、姫条が言ってきた。
…まあ、いいけど。
「これ見たらすぐ部屋に戻れよ?」
「い、いえす!!」
姫条は部屋に入って、テレビを食い入るように見ていた。
俺はビールをひたすら飲んでいた。
あまりにも飲みすぎて、それからの記憶があまりない。
最後に覚えてるのは、姫条に、何か言おうとした事。
言えないまま、俺は眠ってしまっていた。