侍先生!
私は、澪ちゃんに謝る事しかできなかった。


今、先生とどうゆう状況にあるのかも言えなかったけど、澪ちゃんは、「また今度、話してね」と言って、クラスに戻っていった。



昼休みにいつも一緒にご飯を食べてる、皐月と和也くんと明石焼きくんと机をくっつけて、お弁当を広げる。


先生はいつも職員室で食べてるんだけど、今日は教室にやってきた。
手にはコンビニの袋らしきものを持って。


「あ、先生! 今日は教室で食べるの!?」


と、廊下側の女の子が、先生に向かって言った。


「おお、たまにはいいかな、って思ってさ」


と、その女の子に言ったあと、こっちに向かってきた。


「一緒していいか?」


と、先生。


え…ええ!?


先生と一緒にお昼なんてした事あったっけ!?


…いや、無い。
初めてだよね!?


「いいけど、私たち邪魔? おいとましよーか?」


と、皐月が言う。


先生は、気にしないでいいよと言って、明石焼きくんと私の間に入った。


「倖田先生と一緒にお昼してたら、他の女子の視線が痛いよなー」


と、和也くんはからかうように言う。


「先生はモテモテですねー。」


と、明石焼きくん。


「嬉しい事言ってくれるじゃん。 …ところで君、誰だっけ?」


「明石ですけど!? てか、先生までそんな事言うの!?」


明石焼きくんはウインナーを箸でつかんだまま、そう叫んだ。
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