侍先生!
「もしかしたら、中止になるかも知れないんだわ。 また決まったら連絡する」


「ええ~?」


そんな殺生な!!


「ええーじゃねーよ。 仕方無いだろ!」


「2人で行ってもいいじゃんー」


私は駄々をこねるように、両足をバタバタさせた。
先生はため息をついた後、私の顔を見て言った。


「そんなの、ハタから見えばデートになるだろ」


「援助交際の間違いじゃない?」


先生のオデコに、血管が浮き出るのが分かった。
漫画みたいに、ピキッと音を出して。


「…お前とはもう、信長ごっこしてやらない!」


先生はそう言って、私に背を向けて、スタスタと歩いて行く。


「そ、それは困る!」


私は早足で歩いていく先生に、駆け足で着いてって、謝った。
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