侍先生!
24日、終業式の日。
これが終わったら、先生とクリスマス。


私は校歌を歌いながら頭では考え事をしていた。
もうこの日が来ちゃった!


どうしよう…。


校歌を歌い終えて、教室に戻る。
廊下をトボトボ歩いてると、イキナリ後ろからチョップされた。


「後ろを取られるなんて、落ちたものだな…信長」


さ、侍先生…。


「なんだ? ノリ悪いな」


返事をしなかった私に、先生はムスッとした表情をした。


そのまま、先生とロクに会話をしないまま、教室に着いた。


HRが終わって、みんな帰る支度をしている。
私も、一回家に帰らなきゃいけないんだった。


「姫条!今日、夕方迎えに行くからな!」


教室には誰もいなくて、先生はわたしに向かってそう言った。
私は頷いて、教室を出た。


どうしよう!
私、超緊張してる!?


「よう、まいまい。 なにしてんの?」


「カ、カツオ」


もう家は見えてるのに、電信柱にもたれかかって考え込んでいた。


「これから倖田先生とデートだろ? ウキウキルンルンじゃねーの?」


「いや、それがね…」


私が事情を説明すると、カツオはうんうんと頷いて、聞いてくれた。
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