侍先生!
「ほら、信長砂糖菓子はお前が食べろよ」
「えー! 信長様を食べるなんてできないよー!」
「じゃあ半分こにするか?」
「それもえぐい…」
先生は信長菓子人形の足の方をパクッと口にくわえた。
「はら、こっち側食えよ」
先生は口から出てる頭部分を指さして言った。
「ええー! 先生がくわえたまま?」
「そうそう」
えー、と不満をこぼしつつ、顔を真っ赤にして頭部分をくわえてみる。
結構硬くて、なかなか割れない。
先生の唇が触れて、ドキドキする。
パキッと音が立てて割れて、口をもぐもぐさせる。
「こうゆうの、しないんじゃなかったっけ?」
私が先生に言うと、先生は笑って、
「ま、たまにはいいだろ?」
と言った。
先生の作ったケーキはすごく美味しくって、夢中で食べた。
全部食べ終わると、先生は寝室のドアを開けた。
「お前、今日泊まるの?」
「え…、と、とまれるけど…そ、その…」
「何また想像してんだよ。 そうゆうのはまだいいってさっき言っただろ」
「でも…何もしないっていっておいてラブホテルに女の子を連れ込んでなんもしない男はいないって雑誌に書いてたもん…」
「なんの雑誌だよ」
先生は笑いながら言う。