侍先生！

「ええと、さっきのキミ、質問の内容は？」


私は、先生に言われて、はっとして、席を立った。


「先生、彼女はいますか？」


私の発言に、先生は固まっていた。



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あれから二ヶ月。私は今、苦戦していた。


「右に～左にぃ～」


ここは二車線じゃない。
車線変更がしたいんじゃない。
その前に、私は私で、車じゃない。


だいいいち、ここは学校の廊下。
私の腕にのっかかる大量の本のせいで、バランスがとれないのだ。


ふらふらと、右に左に動いてしまうので、通行人に分かりやすく声に出してみる。それでも、通行人にぶつかる。


そして、また。


「ぎゃー！ ごめんなさい！」


今度は本当に、バランスを崩してしまい、本をぶちまけてしまった。
あわあわと、本を拾うと、見覚えのある姿があった。