侍先生!
やったー!先生の車に乗れる!


「ここにコンビニあるから、行ってきていい?」


美智子ちゃんは、すぐ近くにあったコンビニを指さして言った。


「行ってらっしゃい! 私は先生が来た時の為にここで待ってるよ。」


「じゃ、俺も」


…カツオも?行ってくればいいのに。


「じゃ、すぐ戻ってくるね」


美智子ちゃんはコンビニに向かって歩き出した。


「…お前、元気になってきたみたいだな」


カツオがそう呟く。
…心配してくれてたんだ。


「うん、信長の大河ドラマが終わるまでは死ねない!」


「それならいーんだけど」


カツオって、捻くれてるけど優しい所あるんだよなあ。
美智子ちゃんが好きになるの、分かる気がした。


「あとさ、何企んでんの」


「へ?」


「行動が妙」


…バレバレ?
美智子ちゃんとカツオをくっつけようとしたの。
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