侍先生!
私って、態度が表に出るタイプなのかな…。


「別にいいけど」


「いいなら言わないでよ」


「あっ、先生きた」


…聞いて無いし。


美智子ちゃんもきて、先生の車に乗り込む。
持ち込みOKなカラオケって近くに無いので、車を回してくれたんだと思う、けど…。


先生の車、初乗り!
テンションは上がってしまって止まらない!


「私、助手席乗っていい!?」


皆に確認する。
みんなは頷くけど、あまりの私の興奮さに若干ひいている。


「わーい! 助手席―!」


早速乗り込んで、車の中を見る。


…シンプルだなぁ…。
最低限のものしか無いし。


…あ。いい匂い。
車用の芳香剤?


「あんま見るんじゃねーよ。 降りてもらうぞ」


「そんな殺生な」


後部座席に乗った二人は、ケラケラと笑っている。


「まいちゃん、何歌うの?」


美智子ちゃんが聞くと、私ははりきって答えた。
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