犬と猫 《完》
上体を起こし私はお粥を受け取ろうとした




「だめだよ、病人は大人しく食べさせられないと」




「え」




「はい、あーん」




レンゲに掬ったお粥を口まで運んでくる




恥ずかしい・・・




「ちょっと、」




「はい、文句言わないで食べて?」




「う、うん・・」




自分でも顔が赤くなってるのが分かる




ーパクッ




「どう?美味しい?」




「うん、美味しい」




「よかったぁー‼」




「ありがとう・・・」





一瞬びっくりしたような表情をしてすぐクシャって笑った





「霖ちゃんやっと元に戻った」




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