恋花火 ~恋は甘く切ない~
第一章 出会った2人
初めての……
きっと、あたしにも来るのだろうか。
運命の恋がー・・・・・・。
「キャー!丹後くーん!!」
ここは、バスケ部の試合中の体育館。
なぜあたしがここにいるのかというと・・・・・・。
「妃紗~!どうどう?カッコイイでしょー?」
「どうだろう?妃紗やっぱわかんないや」
あたし、桜木妃紗(ひさ)の友達中村サキに無理やり連れてこられたから。
ちなみにあたしは中3でバリバリの受験生。
顔は地味だし、バカだし、運動音痴だし、スタイル悪いし、いいとこなし。
こんな自分が嫌だった。
「何それ~!あ、ホラ丹後くんがシュート決めるよっ!」
決めるよっ!ってまだ決めたわけじゃないじゃん。
そう思ってみてみると・・・・・・
バコッ!!
その音とともに湧き上がる歓声。
カッコイイ・・・・・・
でもあたしとは、ほど遠いような人物。
ああゆう人に似あうのはきっとサキみたいな美人なんだろうな・・・・・・。
何かさらに嫌になった。
あたし、ホント自信ないな。
「ねねっ!妃紗!!丹後くんのとこ行こうよ!」
丹後くんと呼ばれる先ほどシュートを決めた人物。
きっとこの人には可愛い彼女がいるんだろうな~。
なんて、あたしには関係ないよね。
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