恋花火 ~恋は甘く切ない~
「え、あたしに聞かれても」
と、サキ。
「妃紗可愛いもんね。応援するよっ!誰だれっ?」
と、都ちゃん。
え?
待って!!
何で妃紗恋してる設定で話進んでんの!?
え!?
どうしよう。
わかんない。
恋って何ー!?
「妃紗、あんた大丈夫?」
サキがあたしに言う。
「大丈夫って何が?」
「恋が何かわかってなさそうだから」
はい、その通りです・・・・・・。
だって、あたし。男子とかかわることなかったし。
そうゆうの無縁だと思ってたし。
「まあ自分で気づくのが1番いいと思うからっ!気づいたら報告よろしくね~!」
それだけ言うと、サキは自分の席に戻ってしまった。
そのとき、ちょうど本鈴が鳴ったから、都ちゃんも席に着いた。
恋ってどうゆうもの?
甘い?それとも、甘酸っぱい?
胸がギューってなるって前に聞いたことあるけど、ホントかな。
何でもいいや。
あたしには関係ないことだし。
ー・・・・・・あたしはまだわからなかったんだ。
本当の恋を。
こんなに苦しくて切ない恋を。