恋花火 ~恋は甘く切ない~


「妃紗、今日一緒に帰れる?」


そんなあたしに聞こえてきたのは嬉しい言葉。


丹後くんに帰れる?って聞かれて答えがNOなわけがない。


「うんっ、妃紗下駄箱で待ってるね!」


笑顔で答えると、なぜか丹後くんも嬉しそうだった。


「じゃあな」


丹後くんは満足そうにして、自分の教室まで帰って行った。


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