恋花火 ~恋は甘く切ない~
丹後くんがあたしの彼氏だなんて……。
毎日一緒に帰ってるって言っても、それほ付き合う前だってしてたことだし、今までは付き合ってても友達の延長みたいだったし。
でも、付き合えてよかった。
こうして一緒に過ごせるようになって、そう強く思った。
「ごめん、待った?」
待ち合わせ時間の5分前に来たつもりだったけど、丹後くんはすでに待ち合わせ場所にいた。
丹後くんはあたしの姿を見て一瞬、動きを止めたけど、すぐにいつものように話し始めた。