恋花火 ~恋は甘く切ない~
それに、花火大会のこと話せるチャンスだもんね。
丹後くんと花火大会行けたら幸せだろうな。
一緒に手繋いで歩いて、屋台を見て回るの。
それで丹後くんがあたしの欲しいものを買ってくれて。
それで……2人並んで花火を見て、キスしちゃったり……?
なーんてね。
でも、ほんとにそうなったらいいのになぁ。
「お前、何ニヤけてんだよ」
花火大会のことを考えてたら無意識のうちに頬が緩んでたみたい。
そこにはにやけるあたしを呆れながら見ている丹後くんがいた。
「うふふふふ」
久しぶりの丹後くんと過ごせる時間。
嬉しくないわけがない。
余計ににやけちゃうって。