恋花火 ~恋は甘く切ない~


「何その不気味な笑い方……」


丹後くんは完全に呆れちゃってるけど、気にしない。


「だって、何か嬉しくて」


そう言いながら、荷物を片付けて立ち上がる。


丹後くんと一緒に昇降口まで向かう。


そんな短い距離なのに自然と繋がる手。


それだけで嬉しくて、心があったかくなった。


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