Dear HERO[実話]
だけどある日、そんな私の暗闇に明るい光が差し込む。
本当に淡い一筋の光。
暗闇に差し込むその明かりは眩しくて暖かくて、もっと見たいとゆっくり顔を上げた。
神様は味方してくれたんだ。
私にもう一度前を向く試練を与えた。
私の人生はここで終わりじゃない。
ここから始まっていく……
自分の過ちを心に刻んで歩き出す。
この一筋の光を自分の手で大きく輝かせていくんだ。
だけどこのときの私はあまりにも弱くて……
前を向く勇気なんて消えてしまっていた。
一歩を踏み出すのが怖かったから。
一人で進む勇気がなかったから。
そんな私に神様がくれた大きな贈り物。
それは……
ある一人のヒーロー。
愛すること
愛されること
私が負った傷はそれを知るための代償だった。