Dear HERO[実話]
次の日も会う約束をした。
龍斗の家へ行き、二人でこたつに入り話をする。
お互いの過去を知った二人。
龍斗の居る場所は、私にとって前よりも居心地のいい空間になっていた。
辛さを知って離れると思った関係がさらに近付いて、この先もっと近づける。
そう思っていたのは私だけだったのかな…。
寄り添う私に龍斗はそっとキスをする。
幸せだよ…。
そしてそのままベッドへ…
心臓が壊れてしまいそうなくらいドキドキしていた。
龍斗の手が私の髪を撫で、頬に伝う。
その優しい眼差しを逸らすことができなかった。
龍ちゃんとなら怖くない。
きっと大丈夫……大丈夫……。
そう自分に言い聞かせた。