Dear HERO[実話]


そして二人は交換日記を始めるようになる。


私も莢香も声に出して言うより、文字で伝えるほうが楽だった。

そんなところも二人は似ている。


自分に似たところがあり、気持ちを素直に伝えられる友達ができたことが嬉しかった。



ねぇ…莢香?


私たちの“友情”と呼べる関係は短かったけど、私はあなたに本当に感謝してる。


感謝してもしきれないよ…。





そんなある日… ―――


よく飲みに行って、色んな人と知り合っている莢香が私に紹介したい人がいると言ってきた。



一方、私はこれまで男の人と付き合ったこともなければ、一緒に遊んだことすらほとんどない。

飲みに行くことなど無いに等しかった。



私が知っているのは、自分に傷を負わせたあの男だけだったから…

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