Dear HERO[実話]
何度かけてもでない電話。
どれだけ送っても返ってこないメール。
……なんで?
電話してって言ったのは樹なのに…
だんだんとイライラしてきた。
そして気付けば時間はお昼を過ぎていた。
今まで樹に対して怒ったことなどなかったけど、この日はさすがに自分の怒りを抑えることができなかった。
私は諦め、電話をかけることもメールを送ることもやめた。
今日はもう会えないのかも…
~♪~♪~♪
そう思っていた矢先、樹から電話がかかってきた。
イライラしながら電話にでる。
「もしもし…」
「…ごめん。電話した?」
寝惚けてるの?
着信いっぱい残ってたはずだよ!
イライラを抑えることができなかった。
「したよ…」
それ以上は言葉を続ける気になれなかった。
「ごめん。全然気付かなかった…」
あんなにかけたのに…