Dear HERO[実話]
龍ちゃんが自由になれたとき…
そのとき私は隣に居ることができるのかな?
まだ分からない未来にただ期待するしかなかった。
たまにでいい。
どこかに行かなくてもいい。
ただ会って話をしたい。
もっと龍斗のことを知りたい。
話を聞いたとき、私はショックというよりもすごくスッキリした。
そして先が見えたような気がした。
今までは、いつまで待てばいいのだろうと不安だらけだった。
好きなのに付き合えない。
そしてその理由もわからない。
そんな状態から解放されただけで心は落ち着いていた。
今は先が見える。
小さくても明るく灯る光がそこにはある。
そのときまで私や龍斗の気持ちが続いているかわからない。
でも今、好きだと思う気持ちを大切にしたい。
そして自分なりに考えた答えを、今度龍斗に会った時に話そうと…。