Dear HERO[実話]
コンビニで買い物をしている間、莢香と歩美がお菓子やジュースを見ながら話していてもその中に入れない。
一人で店内をウロウロしていた。
その代わりに貴久が二人の会話に入り、すでに打ち解けているように見えた。
弘也はお酒やお菓子がたくさん入ったカゴを持ち、さらに次々とカゴの中身を増やしていく。
龍斗はそんな弘也の近くに居たかと思うと、一人違うものを見に行ったりと買い物を弘也に任せていた。
私はそんな様子を見渡すだけ。
どこでどうしてればいいのか分からない。
それに気付いてか、弘也は声をかけてくれた。
「これ食べる?何飲む?」
弘也に話しかけられても私は「うん…」としか答えられない。
龍斗のことが気になったが、もちろん話しかけられるはずもなかった。