Dear HERO[実話]
FOURTH FINAL
月が照らす夜
壱春と連絡がとれなくて、相手にされないのが寂しくて、気付けばメールの送信ボタンを押していた。
【久しぶりだね…元気?仕事もプライベートもうまくいってる?】
≪送信完了しました≫
画面が切り替わり表示されたメッセージ。
送信先は龍斗…7ヶ月ぶりに送った。
戻るつもりなんてなくて、ただ近況が知りたかったから。
元気でいるのか…
仕事うまくいっているのか…
ただそれだけで。
ううん、違う…
彼女できたのか…
本当はそれが知りたかった。