Dear HERO[実話]
こんな日は外に出よう。
そして、空に雲に太陽に…元気をもらう。
ゆっくりと前を向いていくんだ。
私は公園へと足を運ぶことにした。
そこでは週に一度、友人と集まってスポーツを楽しんでいた。
男女関係なく集まってワイワイと過ごすその空間は、まるで大学のサークルのようで新鮮だった。
短大のときはサークルと呼べるようなものはなかったから…
体を動かして汗を流したら、このときだけでも現実を忘れられるはず。
水とタオルが入ったバッグを持って車に乗った。
晴れた日に外に出るのは気持ちいい…
それだけでも「しっかりしろ!」と喝を入れられたような気がして前を向ける。
車が赤信号で止まり、ふと外を見ると犬を連れて歩道を歩くおじいちゃんが目に入った。
その微笑ましい姿に自然と笑みがこぼれる。