Dear HERO[実話]
最初で最後…
一度だけあなたと一つになれたとき「シアワセ」なんて言葉では足りなかった。
私にとって恐怖でしかなかったものがこんなにも暖かくて、切なくて心が満たされるものなんて…
あなただけが教えてくれた。
そこには暗闇しかないと思っていたのに、何でだろう…
あなたからは眩しい光が見えたんだ。
ふわっと包み込んでくれる愛しい光…。
でもこれが二人の想いが通じた最後の日だったね。
このとき、もう少し大人になれていたら…
僅かでも自分に自信があったら、今頃あなたの隣に居たのは私だったのかもしれない。
だけど私の想いは強すぎて、どうすることもできない気持ちを心の奥底に押し込めた。
あなたとすれ違い、自分の言葉で伝えられなかったことを後悔した。
その後悔は今も続く……