Dear HERO[実話]


これ以上傷付きたくなくて、自分を守りたくてあなたを諦めようとした。

忘れようとした。


それで楽になれるのなら…そのほうがいいと。



だけど本当は分かっていた。

あなたを嫌いになることも、この想いを消すことも私にできるはずがない。


だって恋をしているから……


これからもずっとずっとあなたに恋をしている。





“ヒーローになりたかったんだ”


龍ちゃんはそう言ったね。



でもね…


私にとってあなたはいつでもヒーローだったんだよ。


傷を負った私を受け止めてくれた。


力の強さを持ったヒーローはたくさんいるかもしれない。

だけど、心の強さを持ったヒーローは龍ちゃんだけしか私は知らない。



あなたはどうしてそんなに強かったのかな。


私が弱すぎたのかな…。

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