Dear HERO[実話]
楽しい時間はあっという間に過ぎていく…。
時間も遅くなり、私と莢香だけ先に帰ることにした。
ほんとはもっと居たかったけど…
私の家は厳しかったから、この日は莢香の家に泊めてもらうことにしていた。
龍斗は二人を送ってくれるという。
弘也も誘って四人で車に乗った。
しかし、莢香の機嫌が悪かった。
その理由はわからなかったけど、龍斗も莢香の様子を感じとりその態度にイライラしていた。
車の中ではほとんど誰も口を開かず緊迫した空気が流れる…
その雰囲気にどうしていいのかわからず、龍斗のことをまた怖いと感じてしまった。
弘也もきっとどうしていいのか分からなかったはず…
莢香の家で二人を降ろすと、龍斗と弘也はまた店へと戻って行った。
でも車を降りたとき、最後に笑顔を見せてくれたこと。
忘れないよ…