Dear HERO[実話]
「…じゃあ私もうリトさんと連絡とらないよ!」
「えっ……?」
莢香の突然の告白。
赤面する私に莢香はもう龍斗とは連絡をとらないと言い出した。
「好きな人が他の女の子と連絡とってたら嫌でしょ?だからもう連絡とらないから安心して」
そう言う莢香に、そこまでしなくても…と思ったが正直嬉しかった。
莢香が言うように、龍斗が他の女の子と連絡をとっているのを考えるといい気持ちはしなかった。
それがたとえ莢香であっても…
私は相当ヤキモチ妬きらしい。
「うん……」
私はありがとうの意味も込めて莢香の言葉に返事をした。
それから龍斗と何度かデートをした。
行く場所はいつも決まっていて、レストランに入り食事をしながら凛の門限の時間まで話をする。
私のこと。
龍斗のこと。