Dear HERO[実話]
「何探してるの?」
ここはよく来るアクセサリーのお店。
外国から取り寄せられた数多くの種類が並べてある。
そこの店長はほとんど歳が違わないこともあって仲が良かった。
歳は変わらないのに彼女はこの店で店長をしている。
明るく裏表のない女性。
同じ女として尊敬している部分もあった。
「クリスマスプレゼントを…ネックレスがいいかなって…」
「どんな感じのがいいの?」
「うーん…シンプルなのかな」
そう言うとショーケースの中からいくつか持ってきてくれた。
並べられたシルバーのネックレスを見ながら、龍斗が付けているのを想像する。
どれも似合いそう…
自然と顔が綻んでくる。