Dear HERO[実話]


イブの日から二人の関係はまた少しずつ変化していき、龍斗と毎日のように連絡をとるようになっていた。


そんな中、渡せなかったネックレスのことがずっと頭から離れなかった。

クリスマスプレゼントとして買ったはずなのに、そのクリスマスに渡せてない。


いつ渡そう…。


本当は私からもプレゼントがあったことを本人に言えるはずもなく内緒にしていた。




「クリスマス楽しかったよ」



「私も楽しかった♪プレゼントありがとう!すごく気に入ったよ」



「良かった。俺さ…凛ちゃんの呼び方変えようかな…」



「え…?」




少し前までは莢香を呼び捨てにしていたことに不満を漏らしていたけど、いつしか「凛ちゃん」と呼ばれることに慣れていた。


龍斗にそう呼ばれることが心地よかった。

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