Dear HERO[実話]
「ずっと付けてるよ。絶対に外さない…」
「………うん…」
龍斗のその言葉は本物だった。
何年経っても…約束を守ってくれた。
今でもあなたの首に光る…
私の知らないところで光続けている。
このネックレスがずっと二人を繋いでくれていたよね。
見つめ合うと龍斗はそっと私の肩を抱き寄せた。
そしてゆっくりと唇が近付いてくる。
二人に言葉などいらない。
優しい…優しいキス。
二人を包み込む柔らかくて暖かい空気が心を一つにしてくれた。
目を開けると目の前に真っ直ぐ見つめる龍斗の瞳があった。
そんな目で見られて、私は思わずはにかんだ。