君は特別です。
篠崎は“なんで私?? まぁいいや。”みたいな顔をしている。
名前で呼んだことには興味なしってか…。
まぁ、篠崎らしいや。これからはあいつと区別しにくいから、名前で呼ぼうっと。
「佐々木君。コウは悪い人ではないので、嫌いにならないでくださいね。」
篠崎にそんなお願いされたら、断れるわけねぇじゃねぇか。篠崎はずりぃな。
気にくわないが、仲良くするとかは言ってこないんだからいっか。
「――あぁ…。」
俺は渋々返事した。
そしたら、篠崎が微かに微笑んだ。
――うわッッ…。やべぇ。ちょー可愛いんですけど。