君は特別です。
そんな俺に相田がゆっくりと近づいていく。
「大丈夫か?? 俊介??」
にっこりと笑ってそういう相田。
勝手に呼び捨てしているが、そんなこと気にならない。
「――あぁ。それよりお前は大丈夫なのか…??」
こんな俺が人の心配するとか…自分で自分にびっくりだ。
「俺は全然大丈夫!! 何せ俺、昔から空手、柔道、合気道……その他いろいろやってたからね。むしろ全然足りないくらい!!」
――そういうことか。
昔から鍛えられていたんだな。