君は特別です。
そう思い思いに浸っていると、ガチャリと音がした。
音がした方を見ると、相田が屋上に入ってきている。
もしかしてあいつも早く来すぎたのか??
ちょっと嬉しくなりながら相田を呼ぼうとした。
「あい―――」
しかし呼ぶのを止めた。後からぞろぞろと相田以外の奴が入ってきたからだ。
しかもよく見ると、そいつらは前に俺を仲間に入れようとしたヤンキー達だった。
なんであいつらが相田と一緒にいるんだ??
まさかこの前のやり返しに…!?――とも思ったけど、相田を先頭にしおらしく入ってきたヤンキー達を見てそれは無いなと確信した。
――じゃあ何で??
俺は何故か妙な胸騒ぎを覚え、そのまま相田達を見ておくことにした。