君は特別です。
「は?? 別にあいつのことなんてどうでもいいし?? 俺が学校中で有名人になればいいんだから♪まぁ、このことがあいつに知れたら厄介だけどな! あははははッッ!!」
あいつの高笑いが俺の耳に痛いほど、こだまする。
――そういうことだったのか。
もう俺の心は、ズタズタに壊れていた。
悲しみや怒りを通り越して、空笑いが出てくる。
「ハハッッ……。」
その声は、この広い空に消えてなくなる。
――なんだよもう。なんなんだよ……!! 結局、俺に友達なんて出来ないんだな……。
カンッッ……カンッッ……
ゆっくりはしごを降りていく。