君は特別です。
「未桜♪俺とも一緒に食べようよ!!」
なーんて聴こえてきて、声の主がわかっているけど後ろを振り返った。
勿論、それはコウで。
にこーって気持ち悪いぐらいの笑顔だった。
――そうか。コウ、まだ一緒にお昼食べる人がいないのか…。
「まぁいいけど。皆もいいですよね??」
「「「いいですよー。」」」
間延びしたような声が返ってくる。
「じゃあコウも屋上行くよ。」
そう言ったのだが。
「えー。寒いから教室にしよーぜ。」
―でたー。コウの無茶ぶりわがまま。