君は特別です。
「お前はとにかく邪魔なんだよ!!」
「邪魔って酷くね?? 転入生にその言い様。」
ギャーギャー左右からうるさい。
――あーもうッッ!! そろそろ止めないと私がキレちゃうではないか。
――しょうがない。
「コウ!! 場所は多数決で絶対に屋上決定なの!! まず、一緒にいられることに感謝しなさい!!」
「佐々木くん!! コウは時々(?)口が悪いけど、そこは許してやってください!!」
ふぅ…。取りあえず、こんなもんかな。
うるさかった二人が急に静かになる。
それと同時に二人の「「はいッッ!!」」と言う威勢の良い声が聞こえてきた。
うむ。宜しい。許してやろう。