君は特別です。
そんなことを考えていると、頭に凄い衝撃が走った。
「いってー!!」
俺の頭を叩いた犯人は、千尋だった。
「間抜けな顔してるからよ。…ほら、部活行くよ。」
そう千尋は言うと、カァーっと顔を真っ赤にする。
最後の方は声が小さかったけど、俺はちゃんと聞こえたぞ。
そう言えば初めてだ……千尋から誘ってくれるなんて…♪
今日はツイてるのかもなー♪
「待てよー! 千尋ー!!」
そう言って先に進んでく千尋を、上機嫌で俺は追いかけた。