君は特別です。
どうしよう……。コウ、ホントに怒ってる……??
そう思ってると、コウが口を塞いでた手を離してくれた。
「ぷはッッ!!……コウ、怒ってる??」
少しドキドキしながら聞くと「怒ってる。」と返事が返ってきた。
やっぱり……。なんかいけないこと言ったかな……?? 取りあえず、謝んないと……。
「ごめん……コウ。」
「――俺が何で怒ってるのか、わかる??」
ギクウッッ
核心突かれちゃった……。
「うん……。ごめん。何で、怒ってるの…?? 言ってくれたら、直すから……。」
だから……嫌いにならないで……。
私を一人にしないで……。
あの事故の記憶がよみがえる。